イバラキクリニック

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う蝕(虫歯)

・歯の解剖


歯とはエナメル質、象牙質、セメント質の3種の硬組織と歯髄(神経)とからなる消化器官の一つです。

・う蝕(虫歯)とは?

口の中のばい菌の作用のもとに起こる歯の硬組織(エナメル質、象牙質、セメント質)の崩壊を主な変化とする病気です。


*虫歯の進行状況を示した図

 世間一般的に、虫歯といえば痛みを伴うものであると考えている方が大勢いると思いますが、実は虫歯は痛みがない病気なのです。それは、歯の硬組織には神経が通っていないからです。

 ではなぜ虫歯により歯に穴が開くと「しみる」とか「ズキズキする」などの痛みが生じるのでしょうか。これは、虫歯によって「歯髄炎」という別の病気が発症したのが原因です。

*虫歯が神経(歯髄)まで達している図


 「歯髄炎」とは歯の中にある歯髄(神経)が炎症している状態のため当然痛みを伴います。つまり、虫歯による痛みは実は「歯髄炎」の痛みだったのです。ですから虫歯で歯が痛くなった時には、虫歯はほとんどのケースで手遅れであり、虫歯の治療以外に歯の中にある神経の治療(根管治療)も必要になることがあります。

*神経の治療(根管治療)

 神経の治療とは簡単にいうと歯を抜くことではなく、歯の中にある神経を取る(抜髄)ことです。この行為は生きている歯を殺すことであり、歯にとって大きなダメージとなります。このこと(抜髄)が原因で、後々歯を抜かざるを得なくなることがありますので、このようにならないためにも早期発見・早期治療が肝要なのです。

・う蝕(虫歯)治療とは

 生体には本来もっている回復機能によって病気や怪我が治る能力が備わっています。例えば風邪や切り傷などです。これを自然治癒力と呼びます。

 しかし、う蝕(虫歯)という病気が自然治癒力によって治ることは基本的にありません。ですからう蝕(虫歯)を治すには治療が必須なのです。

 う蝕(虫歯)の治療で一番重要なことは病的歯質を見逃すことなく完全に取り除くことで、ここまでが「医療行為」です。そしてその後、歯に穴が開いた部分を人工物で詰めたりかぶせたりして、歯の形態を回復します。これを「機能回復処置」と呼びます。

 つまり、う蝕(虫歯)になった歯を生涯健康に保ち、さらに口の中で機能させるにはこの両者の達成と定期的な口腔検診が絶対不可欠です。



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